【PIXI EVO】Manfrottoのミニ三脚を買いました

f:id:k-factory-labo:20180307212308j:plain
カメラを始めて以来メイン三脚、吸盤、ゴリラポッドと一眼レフ用のマウントをあれこれ揃えてきましたが、もっと気軽に取り回し出来るのが欲しいなぁ、てことでミニ三脚を購入することにしました。旅行とかに持って行くのも便利そうだし。

 

このレンジの商品はあちこちのメーカーからたくさんリリースされていて結構悩みましたが、結局マンフロット製のものを買いました。

 

PIXI EVO を購入

今回おれが買ったのはPIXI EVOというプロダクト。

f:id:k-factory-labo:20180307212258j:plain
公式サイトの紹介はこちら。

www.manfrotto.jp

他にも候補はいくつかありましたが、結局なんでこれにしたのかっつーと、大きく

  • コンパクト性
  • 最大耐荷重
  • ボール雲台

3点で大きく刺さったからです。

コンパクト性と最大耐荷重ってそもそも背反するもんですが(チタン製はともかく)、人って欲張りなもんで二兎を追いたくなりますし。おれのカメラはkiss x7なので正直ヘタなミラーレスよりも軽量なのですが、それでも望遠レンズ付けたらそれなりの重量にはなりますからね。

んでミニ三脚ってカメラ売り場いくとホントに沢山種類があって驚きますが、それのほとんどがスマホコンデジ、良くてミラーレス用なわけです。一方のおれはタイムラプスの撮影がメインなので安定性は必須、てわけで最大耐荷重は23kg程度は欲しかったのです。

3点目のボール雲台は好みの問題ですが。とーぜん角度調整はシビアですが、コンパクト化に一役買ってくれます。おれは結構好き。

 

以上の要件を満たしつつ、それなりに安いものを! ってなると、ほとんど選択肢がこいつしかなかったんですよね。

ちなみにPIXIというこいつのワンサイズ小さい商品もありますが、最大1kgまでということで条件から外れました。取り回しは抜群に良さそうでしたけど。

 

PIXI EVOはこんな感じ

カタログスペックは以下のとーりです。

  • 重量 260g
  • 最大耐荷重 2.5kg
  • 最低高 10.5cm
  • 全伸高 20cm
  • 最大高 20.5cm

以上、公式サイト(https://www.manfrotto.jp/pixi-evo-2-section-mini-tripod-red-light-and-compact)より引用。

実際にカメラを搭載するとこんな風になる。

f:id:k-factory-labo:20180307212308j:plain

折りたたむとこう。ゴリラポッドと比較するとだいぶ小さく見えますね。

f:id:k-factory-labo:20180307212319j:plain

石突きにはラバーも付いていて、安定性も悪くない。

f:id:k-factory-labo:20180307212330j:plain

 

クイックシューはなし。カメラとの接続は歯車状の円盤をくるくると回してネジを締めていきます。

f:id:k-factory-labo:20180307212340j:plain

脚は二段式で、高さを五段階に調節できます。

f:id:k-factory-labo:20180307212351j:plain

 

また、脚の開き具合も本体側面のレバーを切り替えることで二段階に調節可能です。

f:id:k-factory-labo:20180307212401j:plain

切り替え後の画像はこちら。べたーっとした感じになる。撮れる写真のアングルは結構変わってきます。

f:id:k-factory-labo:20180307212414j:plain

あと、脚の長さ調節で全開にするとこうなります。誰にも伝わらないと思うけど、なぜかSD武者ガンダムがリアル頭身に変形するのを思い出した。

f:id:k-factory-labo:20180307212426j:plain

 

以上のとーり、高さを調節できる機能が2つ備わっておりまして、脚高5×開脚2段の計10段階の高さをカバー可能! なんて話でもなく、メインは開脚角度2段階の調節で、脚の高さはあくまで補助として使った方が良さそうですね。言うても高さ数センチくらいしか変わらないし。

とはいえ凹凸のある場所に設置する際は高さ、重心の調整にも寄与してくれて、おれとしてはありがたいんですよね。

f:id:k-factory-labo:20180307212437j:plain

ぶっちゃけそれ以上のことをやりたかったら大人しくちゃんとした三脚使うべきだと思います。

 

あ、あと折りたたんだ状態をグリップにしても使えますよ! 重すぎて現実的じゃないけど。

f:id:k-factory-labo:20180307212447j:plain

 

残念ながら脚の開閉は緩いので、こんな使い方はできない。これはあれですね、宇宙戦争トムクルーズのほう)。

f:id:k-factory-labo:20180307212503j:plain

って「脚の開閉は緩い」って言い方ヤバイな

 

不満なところ

と、基本的な機能性能に対しては割と満足しているのですが、ワガママなもので、実際使ってみるといくらか不満も出てくるんです。

必要底面積が広い

前述の通りこの三脚では開脚角度を二段階でしか調整できません。開脚を狭角側の設定としても、三脚が形成する底面の正三角形の一辺は実測で約25cmです。

この正三角形の高さはおよそ21.6cm(ほんとだいたいの値ね)となるので、すなわちPIXI EVOを設置するには最低それだけの幅がある場所でなければなりません。

たとえば地べたやベンチに設置する分には何の問題にもないけれど、例えば太めの手すりなんかに置こうとするにはちょっと厳しいサイズです。大人しくゴリラポッドに切り替えよう。

脚延長時の剛性

プラスチックにそれを求めるのも酷な話かもしれませんが。全て脚を伸ばしきった状態ですとガタついてちょっと不安定なんですよね。

特に延長後の脚の固定はネジ締めが出来るわけでもなく、結構接続には遊びがあります。幸い重心は低いので風の影響をそれほど受けることはなさそうですが、ちょっとした振動でカメラにブレが伝わりそうです。

やっぱ脚の延長は水平取りの補助機能として割り切った方が良さそうだなぁ。

クイックシューがない

ぶっちゃけこれが最大の不満点。後から付け足すことももちろんできますが、コンパクト性や価格のメリットを損ないますね。

おれはマンフロットの三脚をほかに持っていないんですが、それでもたとえば旅先で良いスポットを見つけたとき、バッグから取り出していちいち円盤をくるくると回してネジ締めをして……って結構な手間に感じちゃうんですよ。

 

まとめ

以上、不満なところもつらつらと書きはしましたが、基本性能に関しては概ね満足しています。というかおれが挙げた不満ってこの商品に求めるべきスペックでもないと思うんですよね。正直PIXI EVOよりも安くて機能数が多い三脚もあるんでしょうけど、要所要所で感じるストレスはそれぞれにあると思います。この価格帯でアレもコレも……ってそれこそ無理があるし。

一方のこいつは機能が限定的なぶん、それぞれの箇所できちんとパフォーマンスを発揮してくれます。「なんでも出来る」は得てして「何も出来ない」に転じますが、一方でこいつはちゃんとユーザーエクスペリエンスの部分まで考えて設計されているんですよね。そんなプロダクトデザインも気に入っています。

ミニ三脚に求めるものがおれと同じという人は買っても損はないと思いますよ。

でもやっぱクイックシューは欲しいわ。